「オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド/U2」 00年  評価3


 テクノ三部作から3年。とりあえず、あちらのシーンでやりたいことをやった彼らは元のシンプルなロック畑に戻ってきた。

 しょっぱなの「ビューティフル・デイ」の突き抜けた躍動感はどうだ。そこにはもう『魂の叫び』までにマスコミによって作られた”ロックの伝道師”の役割を背負う重苦しさはない。しかし一方、全編通したシンプルなロックの楽曲群は、地味で変化に乏しいという感想も持ってしまう。前半は良いのだが、段々と変調に乏しい曲が多くなってきて、正直アルバムを通して聞くのはつらい。今後再度きこうとは思わないだろうから削除対象となる。